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割合・百分率・歩合(解説)

例題1はそれこそ日ごろの生活で自然とやっている計算です。

ただ、なれないうちは例2のような計算、つまり小数が出る計算になると、とまどってしまう人が多いです。

しかし見ての通り、やっていること自体は全く同じになっています。

まずはもとにする量を考えて、その数字で比べたい量を割る。割合はこれだけで求められます。小数かそうでないかは関係ありません。

この計算を公式にすると、「(割合) \( = \) (比べる量) \( \div \) (もとにする量)」となります。

それでは次の問題を見てみましょう。


例題3: \( 40 \mathrm{cm} \)をもとにするとき、\( 10 \mathrm{cm} \)の割合を百分率で表しなさい。

初めの計算は、例題1,2と変わりません。

\( 40 \mathrm{cm} \)がもとにする量、\( 10 \mathrm{cm} \)が比べる量なので、

(割合) \( = \) (比べる量) \( \div \) (もとにする量) \( = 10 \div 40 = 0.25 \)から、割合は\( 0.25 \)です。

ここで、百分率になおすためには、小数の割合に100をかければよいので、

百分率での割合は、\( 0.25 \times 100 = 25 \)より、\( 25 \% \)となります。

問題によっては、このように小数とは違った割合を使わなければならないこともあります。

百分率はその代表です。しっかりと書きかえられるようにしておきましょう。



違う割合の表現として、もう1問見てみましょう。


例題4: \( 105 \mathrm{m^3} \)の、\( 500 \mathrm{m^3} \)に対する割合を歩合で表しなさい。

こちらもやはり、初めの計算は変わりません。

\( 105 \mathrm{m^3} \)が比べる量、\( 500 \mathrm{m^3} \)がもとにする量なので、

(割合) \( = \) (比べる量) \( \div \) (もとにする量) \( = 105 \div 500 = 0.21 \)から、割合は\( 0.21 \)です。

ここで、この数字を歩合になおすためには、小数点以下の数字を、漢字に1つずつ割り当てていく必要があります。

漢字の方は、とりあえず大きい方から4つ、「わり」「」「りん」、それから「もう」を覚えておけば良いでしょう。それより小さい値は基本的に算数には登場しません。

今回の割合は、\( 0.\color{blue}2\color{orange}1 \)なので、歩合になおすと、 \( \color{blue}2 \)割\( \color{orange}1 \)分となります。

数字に割り当てる漢字さえ覚えておけば、あとは順番に当てはめるだけになっています。


また、今回は関係ありませんでしたが、たとえば\( 0.405 \)や\( 0.03 \)のように小数点以下に0が入っているときは、割り当てをすることなく飛ばしましょう。

\( 0.\color{blue}4\color{black}0\color{green}5 \)なら\( \color{blue}4 \)割\( \color{green}5 \)厘、 \( 0.0\color{orange}3 \)なら\( \color{orange}3 \)分です。